2008年1月アーカイブ

喫煙は,本当に身体に悪影響をおよぼすものとして認知されてきました。
この,悪影響をおよぼす喫煙という行為ですが,本人の身体に悪影響が及ぶのは本人の
自業自得といえますが,受動喫煙ということにより,非喫煙者の人の身体にも,さまざまな
悪影響があります。
受動喫煙とはどのようなものでしょうか。

受動喫煙とは,自分ではタバコを吸わないにも関わらず,周りに居る人が喫煙しているそばに
居ることで,その煙を吸ってしまうことを受動喫煙といいます。
この受動喫煙は,タバコを吸っていないのに自分の意志と関係なくタバコの煙を吸わされること
から,不本意喫煙とも呼ばれているようです。

実は,喫煙している本人よりも,受動喫煙をしいられている人のほうが,より多くの有害物質を
吸わされていることがあきらかになっています。
これは,喫煙している本人が吸っている煙(主流煙)よりも,受動喫煙をしいられている人が
吸わされている煙(副流煙)のほうに,より多くの化学物質が含まれているということです。
受動喫煙をしいられている人は,実際にタバコを吸っていないにも関わらず,発ガン性の
物質などを無理矢理に吸わされていることになります。

受動喫煙をしいられている人が吸っている煙(副流煙)に含まれていると言われている
有害物質には,ニコチン,一酸化炭素,発ガン物質として知られるベンツピレン,ニトロソア
ミン,ダイオキシンなどまでが,受動喫煙をしいられている人が吸っている煙に含まれている
のです。

受動喫煙で吸わされる副流煙には,恐ろしい数の有害物質が含まれています。
そのことにより,受動喫煙をさせられている人の身体にはいろいろな悪影響があります。
例えば,眼が痛くなったり,喉が痛くなったりするのは,受動喫煙をさせられている人の
典型的な症状です。そのほか,頭が痛くなったり,咳が止まらないなども,受動喫煙の
影響によるものだと考えられます。

このような事が次々に明らかになってきたことから,最近では「受動喫煙防止条例」なども
できるようになりました。
例えば,混んでいる道での歩きタバコは,受動喫煙に繋がる行為となるため,禁止されている
区域もあります。

喫煙者はもちろん,受動喫煙をしいられている人の身体にも悪影響をおよぼす喫煙。
今のこの時代では,喫煙をする場合には周りに気を配ることと,喫煙が許されている場所で
のみの喫煙を心掛けることなどが,マナーとして当然のことだといえます。

身体に百害あって,一利なし…といわれる,喫煙。喫煙する人にとって,禁煙したほうが
良いとわかっていても,なかなかやめられないというのが現状のようです。
何かよい禁煙方法はないのでしょうか。

「たばこをやめたいのに,なかなかやめることができない」
この言葉は喫煙している人からよく聞くことばのひとつです。何故タバコがやめられないのか,
それは,「タバコ依存症」になっているせいです。
タバコに含まれるニコチンは,中毒性があります。つまりいろんな禁煙方法を試したにも
関わらず禁煙できないという人は,ニコチン中毒になっているといえます。
ニコチン中毒になっている人には,どのような禁煙方法が良いのでしょうか。

今の日本では,タバコをやめたい人の禁煙方法として,「禁煙外来」というものがあります。
この禁煙方法は,病院で「タバコ依存症は中毒だ」と認められたことからできたものです。
喫煙は中毒であるということから,この禁煙外来は保険が適用されることもあるのです。
病院の禁煙外来での禁煙方法は,ニコチンパッチによる禁煙方法です。
この禁煙方法は,一日一回,ニコチンパッチと呼ばれるシールのようなものを,身体に貼ると
いう禁煙方法で,このニコチンパッチによる禁煙方法では70%の人が禁煙に成功したという
データがあります。

このニコチンパッチの禁煙方法は,置換療法とも呼ばれています。
この禁煙方法は,「禁煙ができないのはニコチンの依存症であるからだ」ということを
頭において,たばこ以外の方法でニコチンを補給させる,という禁煙方法です。
この禁煙方法として有名なものとしては,ニコチンパッチの他に,ニコチンガムなどが
挙げられます。

また,その他に行動置換療法という禁煙方法もあります。
この禁煙方法では,タバコを吸うという行為に代わる行為を行うことにより,禁煙させると
いう禁煙方法です。
例えば,タバコが吸いたくなったら,飴を舐めてみたり,冷たい水を飲んでみたり,
氷を口に放りこんでみたりするなどする禁煙方法です。

いずれの禁煙方法においても,本人が「絶対に喫煙をやめるんだ」「禁煙したいんだ」という
確固とした意志を持つことが,まず大切です。
自分で禁煙するという意志が弱い場合には,せっかく一時的に禁煙がうまくいったとしても,
またすぐに吸ってしまうことがあるからです。
一時的に禁煙が出来ても,その状態をずっとコントロールするということが,禁煙においては
いちばんたいせつなことなのです。



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